就職するにあたり、絶対に避けたいのはブラック企業に入社してしまうこと。
ブラックであることに気付いた時点で辞めてしまえばいいのですが、そうはいってももう一度就活をするのはイヤですし、そう簡単に辞めさせてくれないという話もありますよね。
だから事前に調べるわけですが、これがなかなか難しい。
検索すればいくらでも「見分け方」と称するテクニックは出てくるんですけど、それを全部当てはめたら、もう就職できる会社なんてほとんど残りません(笑)
そこで気付きました。ブラック企業探し=クソゲー探しと一緒であると。
ちなみに、結論は「見抜けません」です。
ただ、この考え方は知っておいて損しないと思いますよ。
就活とゲームの共通点
就活の何が難しいって、社会経験の無いあなたが、今後40年を捧げるかもしれない勤務先を見定めないといけないということです。せいぜいバイトで働いたことぐらいしかないのに、会社の善し悪しなんて分かりませんよね。
だから会社の採用情報ページを見て・リクナビに登録して・インターンや説明会で社員に会って・みんなの就職活動日記でクチコミをチェックするわけです。
これ、ゲームを買う時と似てません?
プレイしたことが無いゲームに、お金を払う価値があるのかを見極めるため、メーカーの公式サイトを見て・ゲーム情報サイトをチェックして・体験版や無料版をプレイして・クチコミも確認して、それから購入・課金するかを決めていると思います。
あなたにとってのクソゲーだって売れている
上に挙げたようなチェック項目のどこかに引っかかり、あなたが「買わない」と判断したゲームはたくさんあったはずです。それを会社に例えると、説明会やクチコミの印象で「受けない方がいい」と判断できた会社です。
ところが、あなたが買わないことに決めたゲームで、なぜか大人気になるゲームがありませんでしたか?
僕の場合、パズドラを筆頭に、最近のソシャゲの何が楽しいのかさっぱり分かりません(笑)
たしかに爽快感があって、全国のプレイヤーとの競争要素があって楽しいと感じる部分もありますが、ゲーム自体はただ画面をなぞるだけで進行しますよね。
でも、そんなゲームなのに課金プレイヤーもたくさんいて、いいオジサンまでもが電車の中で必死にプレイしているわけです。
逆に、僕はもっと頭を使うやりこみ型のゲームが好きです。たとえば「太平洋戦記」とか。
おそらくあなたは聞いたこともないでしょうし、グラフィックは超地味、ゲームを操作するよりも画面の前でじっくり考える時間の方が長く、爽快感は皆無、クリアするのに半年はかかって、勝算はメチャクチャ低いゲームな上に、1万円以上する。
あなたにとっては間違いなくクソゲーでしょうけど、僕は心から楽しんでいます(笑)
クソゲーの特徴を見極められますか?
パズドラは、言うまでもなく大勢の人がプレイしていて、バンバン課金するぐらい楽しんでいる人もいる。ネットで検索しても、クソゲーという人も多いものの、周りでこれだけやってるなら、きっと大丈夫だろう…と思っちゃいますよね。
でも、この情報に僕が釣られて課金したら「クソゲーじゃん!」となるわけです。
つまり、クチコミサイトで「ブラック企業だ!」という投稿はあるものの、有名で社員数も多い企業なんだから大丈夫だろう、という発想です。
ところが、いざ入社してみると、「やっぱりブラックだった!」というオチですね。
一方の太平洋戦記。
マイナーすぎてプレイヤーも少なく、公式サイト以外の情報なんて、熱烈なファンによるやりこみ日記ぐらいしか出てきません。プレイヤーが少ないので、わざわざクソゲーだなんて書き込む人もほとんどいませんよね。ちなみに体験版もありません。
でも、限られた情報と直感を信じて買ってみると、僕にとっては名作です。
ところが、このネットの評判を信じてあなたが買ったらクソゲーなわけです。
会社に例えれば、聞いたこともないマイナー企業で、公式サイトぐらいしか情報がない。説明会が選考を兼ねていて、事前に調べる手段がない。でも、試しに行ってみたらとっても良い感じの社員さんが出てきた、みたいなパターンです。
ただ、その仕事内容は僕の趣味にはドンピシャでも、あなたにとってはチンプンカンプンで辛い仕事かもしれません。
つまり、ネット上の情報は普通すぎてブラックとは言い切れず、社員さんと会ってみたらその人は良い感じ。ところが入社してみると、同期はすごく楽しそうに仕事してるのに、あなたは辛い…そんな状況です。
これでもブラック企業探しを頑張りますか?
ブラック企業探しが、いかに困難で無意味かをなるべく分かりやすく書いたつもりですが…伝わりましたかね?
今や誰もが知ってる超有名企業ですら労基署のチェックが入って書類送検されてますし、「残業ゼロ」というデータが出ている有名企業だって、サービス残業かお持ち帰りが常態化していることがほとんどだと思った方がいいです。
そして、中小企業では調べようにも調べられず、仮にあなたにとってはブラック企業でも、他の人はそう思わないかもしれない。
強いて言えば、過労死などでニュースになっちゃったようなブラック企業の同業他社は危ないかも、というぐらいの回避策しかありません。
そんな後ろ向きの会社選びよりも、あなたが本当にやりたい仕事がなんなのかを見極めて、「あなたがブラックと感じない仕事」をする努力をしませんか?
あなたがやりたいことを探すための材料は、このサイトにたくさん用意してますよ。