どうせならアンチとも分かり合いたい。無視でも論破でもなく、和解という3つ目の選択肢。 | ページ 2

どうせならアンチとも分かり合いたい。無視でも論破でもなく、和解という3つ目の選択肢。

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アンチコメントと和解した(っぽい)返信と解説

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そして僕は長文のコメントを返したんですが、ここではいくつかのパートに区切って、何を意図してそう書いたのかという解説を交えて紹介します。

からさわ
では、管理人だからどうとかいう立場をリセットしてお話ししましょう。

相手が年下だと気付くも、「対等の立場としてあなたを尊重しますよ」というメッセージ。だから敬語にしました。

からさわ
まず、あなたの安全運転にかける想いは伝わりますが、

「あなたの意見は正しいですよ、分かりますよ」とまず受け入れる。

からさわ
「スピード違反 vs 警察の汚い取締り、どっちが悪か」という議論は何十年も続いてますけど、結局なにも変わっていないんです。この二極構造で議論してもムダ。

文字通りなんですけど、「この議論を続けていても交通安全にはつながらない。他の道を探りましょう。」というメッセージ。

からさわ
僕なりの理想は、「こんな直線道路が50km制限なんておかしい!」とか言われないような、ドライバーにとっても納得できる制限速度を設定して、代わりにそれを5kmでもオーバーしたら捕まるような制度です(ヨーロッパなんかはそうです)。

僕が「警察=悪」という立場に立っているわけではないことを説明した上で、「どっちかが絶対悪なんじゃなくて、両者が納得する仕組みになるのが一番だよね。」というメッセージも伝える。

からさわ
偉い人達もこんな議論はしているんでしょうけど、何も変わっていない。
なので、僕はネットでこういう発信をすることで、警察が「ここまでバレてるんじゃ他の方法考えるか」と思って動いてくれることを願っているんです。

「これは(あなたも納得してくれるであろう)理想の姿に近付けるために、僕なりに考えたアプローチなんですよ。」というメッセージ。

アンチコメントをしてきた人が、自分でコメントを削除した(っぽい)

15分ほどしてこの投稿を見に行ったら、僕の返信も含めた一連のやり取りが消えていました。

僕は削除していないので、おそらくアンチの人が自分で消したんでしょう。

どうして彼が削除したのかは分かりません。

もしかしたら、これも「反論」と受け止めてしまって、勝ち目がないと感じて消したのかもしれません。

でも僕は希望的観測として、「この人は別に反警察主義者じゃなかった。同じように交通安全を願っている人だったんだ。誤解しちゃったよ恥ずかしい!」って感じで消してくれてたらいいな~、と思ってます(笑)

これが、和解した「っぽい」と付けている理由です。

参考にしたのは「オタクの息子に悩んでます」

実はコメントを返す上で参考にしたのが、岡田斗司夫さんの「オタクの息子に悩んでます」という本。

「自分には関係ないわ」と思いがちなタイトルですが実はマジメな本で(笑)、朝日新聞に連載されている「悩みのるつぼ」という読者のお悩み相談コーナーに寄せられた、深刻な上に分かりにくい相談への回答を考える時のメソッドが紹介されています。

共感と立場

僕がが敬語を使って対等の立場として相手を尊重したことや、安全運転にかける想いを受け入れたのは、岡田さんの言う「共感と立場」の考え方を意識しました。

共感とは「相手と同じ気持ちになること=同じ温度の風呂に入ること」、立場とは「相手を否定せず、相手の味方になること」だと書かれています。

三価値

「スピード違反と警察の汚い取締り、悪いのはどっち?」という二極対立から、「こんな仕組みが理想だよね」という方向に持っていったのが「三価値」の考え方です。

岡田さんは「ハーバード白熱教室」のサンデル教授が問いかける「正義とは?」のまとめ方を例に紹介されています。

1つ目の軸に「最大多数の最大幸福(なるべく多くの人をハッピーに)」、2つ目が「(個人の)自由と権利」、そして3つ目に「(共通の)美徳の追求」という軸を持ってきます。

最大多数の最大幸福は「世界のアメリカ」的発想で、「世界平和を守るために対テロ戦争するぞ~」という考え方。でも「戦争したら尊い命が失われるよ!」という「自由と権利」との二極対立が起きます。

で、「殺し合いなんてしないのが理想だよね」というのが美徳の追求。

理想論だし論理的でもない。だからこそ戦争もなくならないんですけど、アンチコメントなんていう小さな対立を和解させることぐらいには使えると思うんですよ。

これを応用して、「快適で違反も起きない交通が理想だよね」という考え方をしました。

その他、この本では10個の思考ツールが紹介されていて、イライラを抑えたり対立を解消したいときにかなり使えるので、ぜひ読んでみてください!

まとめ

アンチとも分かり合うことはできる

アンチコメントとはいえ、わざわざ時間を割いてコメントしてくれているわけですから、記事を気にかけてくれていることは間違いありません。

もちろん、説明したところで理解してくれない人だっているんでしょうけど、全員が全員悪魔みたいな人ではないと思うんですよね。

もちろん、コメント欄が荒れるのを防ぐためには無視や削除も有効です。

でも、たまには相手の言い分も受け止めて、お互いが納得できる落としどころを探してみるのも面白いですよ。

もしそうやってアンチと分かり合えたら、そこから先は強力な応援者になってくれるかもしれませんから。

どうせならアンチとも分かり合いたい。無視でも論破でもなく、和解という3つ目の選択肢。
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