「志望動機」って、実は大して重要じゃありません。
「いきなりメチャクチャなこと言うな!」と叫びたくなると思いますが…。
プロ野球のドラフト会議で考える
たとえば、プロ野球のドラフト会議で1番人気の選手が「私は巨人にしか行くつもりはありません」と言っていても、抽選で阪神が交渉権を獲得すると、阪神は頑張って彼を取ろうと交渉しますよね?
これって、「第1志望は巨人です」って言っているのに、志望度の低い会社が「そんなことおっしゃらずに、ぜひウチに…m(__)m」とお願いしている状況です。
どうしてこんなことが起きるか分かりますよね?
1番人気の選手は甲子園でも大活躍していて、プロになっても即戦力になってくれるという期待があるからです。たとえ第1志望が巨人だろうと、どのチームからも引っ張りだこになるんです。
あなたも、就活で同じことを目指しましょう。
あなただって1番人気になれるネタを持っています
「自分は甲子園で活躍したことも無いし、他人と比べて1番になれることなんてない!」と思いますよね。
実は、案外そうでも無いんですよ。
ナンバーワンにならなくても、オンリーワンになればいいんです♪
ドラフト会議の場合、選考基準は基本的には野球における才能だけです。だから、野球を仕事にする人を野球経験者の中から探すことになって、野球の成績が良い選手ほど人気が出ます。
でも、就活は違います。
基本的に、会社でやる仕事を経験している学生なんて存在しません。なので、学生時代の様々な経験を自己PRとして聞き出して、それを参考に活躍してくれそうな人を探すわけです。
そこでちょっと考えてみて欲しいんですけど、たとえば保険会社の営業を担当する上で、この5人の中で、最も即戦力になりそうな経験ってどれだと思います?
- テニスの全国大会でベスト8
- 無人島で1週間、単独で自給自足生活
- とてつもなくシャンプーに詳しい
- 40カ国を巡る世界一周
- バイト先の売上を50%アップさせた
おそらく判断できませんよね?そういうことなんです。
ニッチでもマニアックでもいいから、「こんなヤツなかなかいない!」と思われることをアピール!
ほとんどの人はゼミ・バイト・サークルの話をします。
そこにサッカー部の全国優勝・テニスでベスト8・水泳バタフライで全国2位などなど、それぞれ輝かしい経歴を持った人が集まっていると、「どれも立派な経験で甲乙付けがたいから、志望動機で当社への想いを聞いて決めよう」となります。
ところが、シャンプーに超詳しい人の場合、「こんなにシャンプーに詳しくて、熱く語れるヤツは見たこと無い!」と思われます。一方で、スポーツで全国優勝した人って、種目の差こそあれ何度か会ったことがあって、ある程度の予想ができちゃうんですよね。
つまり、「シャンプーに超詳しいヤツとサッカー部の全国優勝メンバ-、どっちが使えるかな…?」という形で、全国優勝レベルと同じ土俵に乗れる可能性を秘めています。
そして、それほどまでに詳しくなったプロセスを自己PRに落とし込めば、体育会の輝かしい記録よりも「この人はすごい!」と思われるチャンスがあるわけです。
まとめ:会社は即戦力になる「すごい人」だったらとにかく欲しい
こうして、「すごい!」と思わせることに成功すると、そこから先はドラフト会議と一緒です。「この人にはぜひ来て欲しい」と思われるようになり、面接で多少変なことを言っても通ります。
愛社精神があろうとなかろうと、しっかり仕事をして利益を生み出してくれそうな人であれば、会社は採用したいんです。
極端な話、ブラック企業でバリバリ働いている社畜な皆さんは、別に会社が好きじゃなくても利益は生み出していますし、クビにもなりませんよね?
「でも自分にはそんな詳しい分野が無い」というあなた。
20年ちょっと生きてきたんですから、「人よりちょっと詳しい」という分野は何かしらあるはずです。
こちらの記事から探してみて下さい。