以前、「リーダーになったことが無い人がリーダーシップをアピールする方法」としてこんな記事を書きました。
あの記事では、「リーダー」とか「部長」といった肩書きを持ったことがなくても、何人かのグループをまとめて成果を挙げたという経験はあなたにもあるはずですよ、ということを書きました。
しかし、もしかすると「本当に自分は誰もまとめたことがない!」という人もいるかもしれません。
そこで今回は、そんな人でも「リーダーシップに貢献した」とアピールするための方法をご紹介します。
誰かが付いてこないと、リーダーはリーダーになれない
たとえば、サークル仲間で夏休みに旅行に行くという話が出たとしましょう。
この時、メンバーの1人が「瀬戸内海に浮かぶ、人がほとんど訪れない無人島で3泊4日のキャンプをしよう!」という企画を立てたら…。
「それいいね!行こう行こう!」
…とは、なりませんよね?
仮に言い出しっぺの彼がキャンプ経験豊富で、これまで何度も無人島でキャンプをしていて、安全性にもまったく問題はないし、実は結構楽しいんだと力説したところで、「いや~、それはちょっと…」となるんじゃないでしょうか。
実行すれば、本当は安全で楽しいのかもしれませんけど、誰も行かないのでは意味がありません。
ここで強烈なリーダーシップを発揮して、メンバーを巻き込んで無人島キャンプを成功させれば文句なしの「リーダー」ですが、まぁ無理ですよね。
「あいつが行くなら行く」
飲み会でも、ちょっとしたイベントでも、出欠確認の連絡が届いたら、とりあえずみんなが行くのか行かないのか、様子を見ることってありません?
最初の2日は誰も回答しないのに、誰か1人が回答した途端、その人に合わせて出席が増えたりすることって結構ありますよね。
これと同じように、さっきの無人島キャンプの話でも、サークルの主要メンバーの1人が「それ面白そうじゃん♪いつにする??」と乗り気になったらどうでしょう?
「ちょっと面白そうかも…」と内心思っていたメンバーが何人か続き、それを見た他のメンバーも「みんな行くなら私も…」と続き、なんだかんだで結構な人数が集まる気がしませんか?
最初のフォロワーが、実はリーダーシップに貢献している!
何が言いたいかというと、最初に言い出したリーダーだけでは、「無人島キャンプ」というプロジェクトを実現させることはできなかったということです。
では誰が実現させたかというと、それは「それ面白そうじゃん♪」と最初に乗っかった人です。
こういう人のことを、リーダーに対して「フォロワー(Follower=付いていく人)」と呼びます。Twitterの「フォローする」と同じ意味ですね。
誰も動かなかった中、最初に付いていくのは結構勇気のいることですよね。
彼(でも彼女でも)が最初のフォロワーとして賛同したために、「ちょっと興味がある人」が続き、そして「みんなが行くなら行く」という人達が続いていったわけです。
こうなると、むしろ行かない人が少数派になって、「仲間はずれにならないためにも、自分も行っておいた方がいいな」と全員参加に繋がるほどの威力を持っています。
まとめ:リーダーになったことがなければ、フォロワーになった経験をアピールする!
リーダーになったり、チームをまとめた経験がまったく無いのであれば、もうそれは仕方がないです。
奥の手として、あなたが初期のフォロワーになった経験がないかを探しましょう。
「リーダーが発案したものの、誰も動きませんでした。そこで私が勇気を出して賛同し、『面白そうだからみんなでやろうよ』と呼びかけた結果、みんなで協力することができました。」みたいなエピソードがあれば、一定の経験としてアピールすることができますよ。
「リーダーになった経験はありますか?」という質問に対して、「ありません…」と答えてしまうよりは断然有利なので、ぜひ思い出してみて下さい♪