就活シーズンに入ると大々的に開催される合同説明会。その中でも特に大規模な、リクナビやマイナビが主催する就職イベントは、一度は足を運ぶ方が多いと思います。
一方で、就活を経験した人の話を聞くと、「あんなの行くだけムダ」と言う人も結構いませんか?実は僕もその1人だったんですが、自分が就活をしていたとき、ひとつだけ役に立ったことを思い出しました。
そこで、「合同説明会では、『やりたくない仕事』の話を聞く」という考え方を紹介します。
合同説明会・就職イベントとは
まず、簡単に「合同説明会(=就職イベント)」とは何か、ということをご説明します。
これは、大きな会場に企業がブースを設け、採用担当者や若手社員も出席して「出張説明会」を実施するというものです。
メリットは、多数の企業が集まってくるので、1日で多くの会社に触れ、多くの社員さんの話を聞くことができること。
デメリットは、学生も大勢参加するので、なかなか企業の担当者とじっくり話をする時間がないこと。もし、あなたがガツガツ質問できるタイプじゃないとしたら、1日中「聞き役」で終わってしまうかもしれません。
また、学生も会社数も多い一方で、時間は限られていますから、表面上の説明だけで終わってしまい、あまり深い話は聞けない印象が強いです。
このデメリットを理由に、「合同説明会なんて行く必要は無い!」という先輩が多いんです。
マイナー企業・不人気職種の情報収集に使おう!
そんなわけで、あなたの志望度が強く、ある程度は企業のことも分かっているような場合だと、あまり得るものはありません。その会社が単体で行う会社説明会に出席したり、OBやリクルーターから情報収集をした方が良いです。
そこで、合同説明会ではあなたが大して興味のない業界や中小企業、不人気な業種や、あなたがなんとなく避けている職種の情報収集をしてみましょう。
すると、「あれ?実は面白い仕事かも?」と感じる出会いがあるかもしれません。
もしそういう会社と出会うことができれば、ライバルも少ないので内定を得られる確率はグッと上がりますよ!
「やりたくない仕事」を具体的に探す方法
「やりたくない仕事を探せ」といきなり言われると、考え込んじゃうかもしれませんね(笑) なので、具体的な考え方を書いておきます。
やりたくない業界の探し方
結構単純な話で、例えばあなたが金融業界を志望しているのであれば、製造業(メーカー)の話を聞いてみる。
その中でも、「トヨタ自動車」とか「グリコ」ではなく、非上場の「なんとか機械工業」とか「ほにゃらら金属」みたいな、あなたが聞いたことがなくて、ブースに学生もあまり来ていない会社に行ってみましょう。
会社の担当者からしてみれば、知名度の低い自社ブースにわざわざ来てくれた学生=大切なお客様ですから、親切に教えてくれますよ。
「そんな聞いたこともない会社で働いて大丈夫だろうか?」と思われるかもしれません。
安心してください。聞いたこともない会社とはいえ、就職イベントにブースを出すにはある程度のお金がかかりますし、社員を出張させる必要もあります。それができる会社=そんなカツカツのヤバい会社ではありませんから、大丈夫です(笑)
やりたくない職種の探し方
これは、あなたが「マーケティングや商品企画をやりたい」と思っているなら、調達とか人事の話を聞いてみる。「営業だけはやりたくない」と思っているなら、敢えて営業の話を聞いてみる、ということです。
僕は「営業だけはやりたくない」と最初は思っていましたが、合同説明会で志望業界の営業の話を聞いたときに考えが変わり、造船メーカーの営業を志望し内定を得て、6年間充実して仕事をしていました。
なぜこんなことになったかというと、最初は「営業=ノルマだからイヤ」と決めつけていましたが、「事務系職種で、製品に最も近付けるのは営業担当」ということを知り、コロっと気が変わったからです(笑)
当時(今もですが^^;)、自衛隊マニアであった僕にとって、最新型の自衛隊の船(いわゆるイージス艦など)を作り始めから完成まで職場で見ることができて、乗り込むこともできて、試験航海にまで乗船できるなんて、夢のような仕事でした(笑) ちなみに、飛び込み営業で買ってもらえるような商品ではないので、ノルマは一切ありませんでした。
これはちょっと極端な例ですが、合同説明会をうまく使えば、こんな発見だってできるわけです。
まとめ:一度でいいので、合同説明会でマイナー企業や嫌いな職種の話を聞こう
就活をしていると、どうしても自分が好きな会社・やってみたいと思っている仕事にばかり目が行ってしまいますが、必ず「自分に合うのに、発見できていない仕事」というものがあります。
聞いたこともない会社の企業説明会にわざわざ行こうとは思わないはずですから、合同説明会でまとめて話を聞けるチャンスを活かして、聞いてみるのも良いですよ。