プロゲーマーの位置付けは、なでしこジャパン
「電子ゲームはスポーツとは言えない」という意見に反論
スポーツと比較したときに真っ先に出てくるものがこの話。
将棋・チェス・ビリヤードなどなど、プロ選手権が存在するゲームはたくさんあります。
そして、観客を熱狂させるという社会貢献をしているので、スポーツ選手も立派な仕事。
なのに、電子ゲームのプロゲーマーがダメな理由は?
己の肉体を使わないから?
たしかにゲームだとコントローラーを操作しているだけなので、これがスポーツだったらタイピングもスポーツになりそうです(笑)
…すんません、もうちょっとマジメに語ります^^;
選手が機械を操作するプロスポーツはたくさんあります。
F1・エアレース・競艇などなど、選手が他の機械を操作するような競技でもスポーツとして認められていますよね。
「それは高度なテクニックを持ち、巨大なGに耐えているからだ!」というかもしれません。
その点に関しては、プロゲーマーは神業的な指の動き・反射神経・一瞬の判断力・動体視力など、全身運動ではないだけで一般人にはマネできない身体能力を駆使していることは共通しています。
しかも、F1のように資金力でマシン(=操作する機械)に性能差が付いたりせず、ゲームのキャラクターの能力は変動したりしませんから、より公平性の高いスポーツだとすら言えます。
厳しい基礎練習をしないから?
たとえばサッカー選手がひたすら試合形式の練習をしているかというとそうではなく、ランニングしたり腹筋したり…といったトレーニングをしています。
その点、たしかにプロゲーマーは指に重りを付けて鍛えたりはしていないでしょう…たぶん(笑)
なので、スポーツ選手の練習と違う部分があるとすればここです。
とはいえ、チェスの選手が筋トレしてるとは思えませんから、これを理由に電子ゲームのプロゲーマーを仕事として認めない、ということにはなりません。
仮想空間における競技だから?
スポーツ選手やチェスの選手と決定的に違うのは、競技がコンピューターの中で行われていることです。
ただ、そうは言っても選手も観客も実在の人間ですし、スポーツのテレビ観戦がアリならほとんど変わりません。
もし「成果物がバーチャルだからダメ」なんだとすると、ワード・エクセルやらFacebookを開発することも仕事とは呼べないことになりますから、やっぱり問題ないでしょう。
一番近い存在は、なでしこジャパン
冒頭に挙げたニュース記事に対して、「eスポーツとか言ってるけど、ごく一部のゲームだけじゃないかよ」とコメントしている人がいました。
これって結局、何かの拍子に人気が出て盛り上がるまでは仕方がないことで、それはスポーツだって一緒です。
今や「なでしこジャパン」は誰でも知ってますけど、10年前にその存在を知っていた人はほとんどいないでしょう。
そして、選手達もサッカーだけで生計を立てるのは難しく、パートで働きながら収入を得ていたというあたりも、プロゲーマーに通じる部分があります。
これから日本人プロゲーマーが世界大会で活躍して注目されるようになれば、プロゲーマーもプロスポーツ選手も同格の存在として見られるでしょうね。
まとめ
- 社会への貢献度はサラリーマンより大きい
- プロスポーツ選手と本質的な違いはない
この2つの理由から、プロゲーマーだって立派に働いていると言えます。
プロスポーツ選手の多くが「昔からスポーツが好きで、プロに憧れていました」という夢を追って実現してきたんですから、同じようにプロゲーマーに憧れるならぜひ目指して欲しいですね。
せっかくやりたいことがあるのに、それを活かせない仕事に甘んじるのは本当にもったいないことですよ。