【英語不要】帰国子女なのに英語力をアピールしなかった就職活動

【英語不要】帰国子女なのに英語力をアピールしなかった就職活動

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僕が就活をしていた2005年にはすでに「英語力は大きな武器」だの「英語はできて当たり前」とかいう話があり、2010年には楽天が社内公用語を英語にして話題になりました。

当然、これから就活をするあなたは、もっと大きなプレッシャーを感じていると思いますが、敢えて言います。

英語は後回しにしろ!

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帰国子女なのに英語力をアピールしなかった

あなたが英語で悩んでいたら、すごくイヤミに感じると思いますが、ちょっとだけガマンして読んでください。

僕の海外経験&英語力

僕は小学校4~6年生の時、1年10ヶ月ほどアメリカに住んでいました。

現地校に通う中でそれなりの英語力を身に付け、中学~大学の英語の授業は無勉でも余裕で優、たしか高校卒業時には英検準1級を持っていました(3回落ちたけど…)。ちなみに就活時点でTOEICは受けていませんでしたが、入社直後に会社で受けたTOEICは無勉で870点でした。

ですが、僕は自己PRで英語力や海外経験を一切アピールしていません。

履歴書やESにも、資格欄には英検を書きましたが、「海外経験」みたいな記入欄がない限りはまったく触れていませんし、質問されない限り話しませんでした。

英語力に触れなかった2つの理由

僕が英語をアピールしなかった理由は2つあります。

  • ナンバーワンになれる確証がない
  • 僕の一番得意なこと・好きなことではない

ナンバーワンになれる確証がない

英語が苦手だったり、海外経験が無い人から見れば、僕はものすごく恵まれていて、一般的な学生と比べればかなり高い英語力を持っていたことは事実です。

しかし、そんな僕でもナンバーワンになれる確証はありませんでした。

なぜなら、僕の英語力を裏付ける経験や資格で見た場合、たとえば幼少期から10年間海外に住んでいた人もいるでしょうし、TOEIC950点という人だっているわけです。現に、面接でそういう人と一緒になったことがありましたし、学校にも何人かいました。

この時点ですでに負けています。

なので、当時かなりのミリタリーマニアであった僕は、「飛行機ウォッチングで培った情報収集力と行動力」を自己PRの軸にしていました。

こんなヤツ、なかなかいませんよね?
でも、これならナンバーワンになる自信がありました。

というか、オンリーワンだから必然的にナンバーワンになる、というオチなんですけど(笑)

僕の一番得意なこと・好きなことではない

たしかに僕は英語ができましたが、別に好きでやっていたわけではありません。ただ小学生なりにアメリカで暮らしていくために、必要に迫られて覚えただけです。別に嫌々というわけでもないんですけど…。

そして、他の多くの学生より上手だったことは確かですが、前述のとおりナンバーワンになるほど得意でもありません。

ここで、いったん英語を置いといて、普通の自己PRを考えてみてください。

「私は掃除が得意です。特に深い理由はないんですが、日常生活で必要だったので。なので、ずば抜けて上手いというわけでもありません。」

これ、ダメな気がしますよね?
この続きによっては行けるかもしれませんが、僕は無理だと思います(笑)

で、僕にとっての英語って、これと一緒だったんですよ。

就活のために英語を勉強するリスク

このように、帰国子女な上に無勉でTOEIC870点を取れるような僕ですら、必要に迫られて学んだ英語では自己PRに繋ぎにくいと感じていたわけです。

だとすると、就活だけのために英語を勉強しても、効果的なアピールポイントにできるわけがありません。

つまり、「私はTOEIC990点です。就活で有利だと思ったので勉強しました。」とアピールすることになります。たしかにTOEICのスコアはナンバーワンですが、990点取れる人は他にもいるので、別の魅力がなければ採用しません。

ここまでバカ正直に言わないとしても、「今後のグローバル時代には必須であるという問題意識を持っているので勉強しました。」とか言っても同じです。

海外留学も同様です。

「就活に有利だから」というキッカケだけだと、たとえ海外の大学に通って、4年間日本語に触れない生活をして、現地の大学でディベートできる英語力を身に付けたとしても、その英語力だけで採用されることはないでしょう。

語学だけできたって意味がない

あなたが通訳や翻訳家を目指しているのでなければ、10カ国語を話せたところで、それだけでは武器にならないんですよ。

言葉というのは、あなたの意見を伝えるための手段ですから、最初に必要なのは「あなたが伝えたい意見」です。

「私にはこんなアイデアがある。だからこのアクションを行う。」ということの積み重ねが仕事です。会議での発言に限らず、「与えられた仕事を、どうすれば楽に終わらせられるか」を考えることだって同じです。

まとめ:必要なのはオンリーワンのあなたの考え方。その後に英語力。

では、なぜ会社は英語力~、英語力~、としつこいのか?
それは、今後は日本だけでなく、グローバルに展開する必要があるからです。耳タコですね。

これがどういうことかというと、会社の製品やサービスの素晴らしさを国内だけでなく海外にも広めて利益を上げたいということですよね?

そんな会社が、あなたにどんな貢献を求めているかというと、「あなたにしかないアイデアを用いて、国内だけでなく海外でも利益を上げて欲しい」ということです。

すでにある製品やサービスを売るだけだったら、商社を使うとか資料を翻訳するとかすればいいんです。学生のノウハウや英語力なんかよりも遙かに高い能力がありますからね。コストはかかりますが、使えるかどうかも分からない学生を採用するよりは安くて即効性があります。

だから、先に必要なのはあなたのオンリーワンの考え方なんです。

そんな想いを持ったあなたが、直接自分の言葉で海外に対しても発信することができれば、それは文句なしの理想的な状態ですよね?

だから英語力が必要だと言われるんです。順番を間違えないように、頑張ってください!

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