さて、前の記事で「3年3割」の話に触れました。
そして、3年以内に会社を辞めてしまう原因は、この3つの内のどれかに当てはまるからと書きましたが、今回は、僕の実体験を元にご説明します。
- 自分の一番好きなこと・得意なことを極めなかった
- 自分の一番好きなこと・得意なことをアピールしなかった
- 自分が嫌いな仕事を伝えなかった
管理人・唐沢が、「3年3割」を2回もやった理由
僕は10年間のサラリーマン生活の後に独立しましたが、その間に3つの会社で働きました。
つまり、3回会社を辞めているわけですが、その勤続年数は1社目が5年半、2社目が1年11ヶ月、3社目が2年1ヶ月でした。
2社目・3社目は3年以内に辞めていて、ばっちり3つの条件のひとつに当てはまっていたんです。
一応、1社目から順を追って説明します。
1社目:ヘッドハンティングにより退職
この1社目を辞めたのは、ヘッドハンティングされたことが理由です。
この時は会社を辞めようなんて考えてもいませんでした。
僕は就職活動の時に、3つの要件をしっかり伝えていました。
- ミリタリーマニアとして、軍隊が使う船や飛行機などにとても詳しくなった
- それを活かして、仕事の中でも自衛隊向けのビジネスをしたいとアピールした
- 自分の仕事の成果が形にならない仕事(金融・保険など)はしたくない
その結果、配属希望も叶って自衛隊向けの営業を担当し、最新型の船が造られていく様子を見たり、試運転に乗船して航海したりと、まさに天職と言える仕事をすることができました。
2社目:「押し売りのような営業はしたくない」と伝えなかった
2社目も、わざわざ引き抜くぐらいですから、自衛隊向けの仕事をしていました。しかも年収は2倍以上に。
扱う製品こそ変わりましたが、お客様との交流は楽しかったですし、船やヘリに乗せてもらう機会もありました。
しかし、ここでの仕事にはノルマがありました。
これを達成するためには、僕としてはお客様の役には立たないと感じる製品であっても、うまいこと売らないといけないわけです。ところが、僕が想像する限りではお客様が製品を有効活用できるイメージがまったく湧かず、説明ができませんでした。
こじつけでプレゼンをしても、お客様には見抜かれてしまいますしね。
こうなると、上司からのプレッシャーを毎日受けながら、自分が使えないと思っている商品を、疑いの目で見てくるお客様に説明することになります。これに絶えられなくなり、退職しました。
こんなことになった理由は明白で、「押し売り営業はしたくなかった」と伝えていなかったからです。
自衛隊向けのビジネスを続けながら、外資で年収が2倍以上になるという誘惑を前に、「やりたくない仕事」を伝えられなかったんです。
押し売り営業をしたくないと面接で伝えていれば、おそらく落ちて、結果として転職もしなかったでしょう。
3社目:一番好きなことを仕事にしなかったし、嫌いな仕事も伝えなかった
ノルマに耐えられなくなって退職した反動から事務系の仕事を探し求め、3社目では監査法人の労務管理を担当することになりました。
この仕事は、僕の趣味や得意分野とは一切関係なかったので、この時点で失敗だったのかもしれません。
(蛇足ですが、2社目・3社目の経験がなければこうして独立することも無かったでしょうから、一切後悔はしていません。)
労務管理という仕事は、平たく言えば従業員の業務量や分担をうまく調整して、ちゃんと休暇を確保し、過度な残業をさせないように業務量を平準化してあげる仕事です。
この仕事にも楽しい一面はあったものの、僕の一番の才能が発揮されるような仕事ではありません。さらに悪いことに、会社の方針が従業員の業務量を改善するような動きにはならないと感じていました。
給料をもらっている以上、会社の方針に従って仕事はしますが、やはり自分の中では納得がいかないんです。
つまり、一番好きなことや得意なことを活かせない会社を選んでしまった上、「お客様(この場合は従業員)の役に立たない仕事はしたくない」ということも伝えていなかったために、このような不満をため込んでしまいました。
天職を見いだして、独立
こんな不満を抱えながら、入社1年後には趣味をベースにしたネットビジネスを始めました。
ここでは僕が磨き上げてきた得意分野を存分に発揮し、それを上司に受け入れてもらう必要も無く、もちろんイヤな仕事をする必要はありません。
これこそが真の天職だと確信したので、会社を辞めて独立したわけです。
3年3割で退職したくなければ、3つの条件を満たしましょう
就職活動を頑張るあなたは、苦労して入った会社を3年で辞めたくはないですよね。
そう思うなら、前の記事に書いたこの3つを全て実践し、そんなあなたを受け入れてくれる会社に入りましょう。
- あなたが一番好きで得意なことをとにかく伸ばして極めること
- そんな好きで得意なことを仕事にしたいと、素直にアピールすること
- やりたくない仕事についても正直に伝えること
受け入れない会社もあるでしょうが、天職に就きたいと思うなら、そのリスクに負けてはいけません。
そんなあなたを受け入れて、思う存分に活躍させてくれる会社で働きましょう!