「甘いサラリーマン意識」を持った意識の低い就活生は、意識の低い会社に集まる

「甘いサラリーマン意識」を持った意識の低い就活生は、意識の低い会社に集まる

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数日前にLINE NEWSでこんな記事が話題になりました。

要するに、「こんなに働いて、給料はたったの25万円か……。バカらしいったらないね」という「甘いサラリーマン意識」を持った意識の低い社員に対して、「会社はあなたに毎月90万円かけている」と具体的な数字を明示して、その意識を叩き直す必要がある、というもの。

これを読んで、「あぁ、こういう意識の低い経営者のところに、意識の低い学生が集まるんだな」と感じました。

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会社とは?経営者とは?

超ザックリな説明です。

テストでこう答えたら、情報不足すぎて△すら付かないと思うので、そういう用途には使わないでください(笑)

  • 会社:
    「モノやサービスを提供して商売したい」と考えて活動している人のグループ
  • (会社の)経営者:
    商売したいけど、1人じゃ回らないから会社を作って、まとめ役をやってる人。

意識の高い会社・経営者

まず、意識の高い経営者が事業を始める時は、大体こんなアイデアがきっかけです。

「◯◯を提供すれば多くの人が喜んでくれるだろうから、やってみよう。」

ただ、自分1人でやれる作業には限界があるし、他の人にお願いした方が効率的なことも多い(自分の苦手分野を克服するよりも、それが得意な人にお願いした方が早くて正確ですよね?)。

だから、自分は得意分野に注力して、苦手分野は得意な人にお願いする…という形で人を増やしてプロジェクトを拡大していきながら、会社という組織を作るわけです。

この時、その経営者がすごく魅力的だったり、そのプロジェクトが「自分も混ぜて欲しい!」と思えるような面白そうな内容だったら、自然と協力者が集まってくるんですよ。

スティーブ・ジョブズも松下幸之助も、こういう例として出てくる人は大体そうです(笑)

たとえば大学のサークル選びが良い例で、「自分としてはテニスやりたいんだけど、部費が安いからフットサルのサークルに入ろう」とは思いませんよね?(笑)

また、合宿先を探す時に、もしあなたが旅行のプランニングが得意だったら、頼まれなくても色々とアドバイスしたくなるはずです。

つまり、「オレにもやらせてよ!」と言う人が勝手にやってきて、彼らはそのプロジェクトに参加できること自体が幸せで真剣に取り組む上に、お金が欲しいという話は出てこない。

経営者は自分のプロジェクトを進められてハッピー、従業員(=協力者)はやりたい仕事=「天職」ができてハッピー、お金の話が絡まらないから「いくら分働け!」という不毛な話にもならない、Win-Winの関係です。

意識の低い会社・経営者

意識の低い会社の経営者が起業するきっかけは、こんな感じ(笑)

「ワイが◯◯やったら儲かりそやな~!!」

こういう人が協力者を集めようとした時に、自然と人は集まるでしょうか?

「ワイの金儲けの手伝いしてくれるヤツおらんか~?」と言われて、「ぜひやりたい!」とはなりませんよね?(笑)

これだと集まらないので、「カネは弾むで~!」とお金で釣るわけです。

すると、「そんなに給料をもらえるなら、あなたの金儲けを手伝います!」という社員達が集まってきます。

(※意識は低くても、頭のいい経営者だと金儲けの話を隠して、聞こえの良い言葉で「協力したい!」と思わせるように誘惑してきます。)

この時、金儲けが目的の経営者としては、高い給料というコストが発生するので、元を取れる以上の利益が必要になってきます。

だから、冒頭に紹介した記事にある「手取り25万の給料には90万の人件費がかかっていて、300万の売上がないと割に合わない」というような発想につながるわけです。

歴史ある大企業でも考え方は一緒

ここまでの例は、経営者が起業した直後に社員が集まってくる時の流れを説明してきました。

ただ、就活をして目指すような会社は少なくとも数年、ほとんどの場合は数十年以上の歴史があることでしょう。だとすると、多くの場合は今の経営者=創業者ではありません。

ですが、基本的な考え方は変わりません。

なぜなら、意識の高い・低いに関わらず、どんな会社も元をたどれば「こんなことやりたい!」と言っていた創業者に賛同して、その想い(ビジョンや給料)に共感する協力者がだんだんと増えていったからです。

とはいえ、年月が経つにつれて経営者や重役達の意識はブレていくので、会社の意識が高い方にズレたり、低い方にズレたり…ということは常に起きています。

どういうことかというと、彼ら自身も「もっと給料が欲しい」と思ったり、「もっと売上を増やさないと株主に説明が付かない」と感じることがあり、そのために部下に「ちゃんと給料分働け!」という理屈で仕事をさせることもある、ということです。

ただ、就活をしている時は、その時点での会社の意識レベルに合わせて採用基準が決まっているわけですから、やはり会社の意識レベルと学生の意識レベルは一致することになります。

まとめ

学生の立場から見た時も、就活の時にビジョン(やりたいこと)を重視すれば意識が高めの会社、年収を重視すれば意識が低めの会社を選ぶことにつながります。

なぜなら、意識が高い会社は「自分はこんなことをしていきたい!だから御社でそれやりたい!」と言ってくれるタイプの協力者を欲しているからです。

逆に、やりたいことがない(=会社のビジョンにも共感していない)人に協力してもらいたいことなんてありません。

一方、意識の低い会社は「やりたいことと言えるほどのものはありませんが、コスト分はしっかり働きます!」と言ってくれる人ならOK。

逆に、どんな素晴しいビジョンがあっても、それが儲かることじゃない限り無視されます。

意識の高い会社・低い会社は、別にどっちが良い・悪いという話ではありません。

でも、あなたが何のために働くつもりなのかは考えておいた方が良いですよ。

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