会社やOB名簿に頼らない、OB訪問の考え方

会社やOB名簿に頼らない、OB訪問の考え方

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だんだんと年末ムードになってきて、準備の早い人は就活を意識し始めていますね。

とはいえ、選考はまだしばらく先なので、今は情報収集の時期。ホームページからは分からない企業の実情を探る手段としてOB訪問を考えてる人も多いんじゃないでしょうか。

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ここでいつも話題になるのが、「会社がOB訪問を受け付けてくれない」とか、「先輩に志望企業のOBがいない」という話。

僕はOB訪問はしませんでしたし、内定を得た企業からはリクルーターも来ていなかったので、個人的には不要だと思っています。ですが、気になっている人も多いので、社会人なりにOB訪問の使い方や、OBの見つけ方を考えてみました。

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親や先輩の取引先にいないか聞いてみる

真っ先に思い付いたのがこれ。

直接連絡できるOBがいないなら、ご両親や仲がよかった先輩(就職している人)に、あなたの志望企業と付き合いがないか聞いてみましょう。

「自分と全然関係ないじゃん!」と思われるかもしれませんが、サークルのOB名簿から5年前に就職した先輩を見つけて連絡したとしても、その人だってほぼ他人ですよね(笑)

それよりも、あなたの親 or 先輩から取引先の方に「うちの息子(後輩)が御社を志望しているらしくて…誰か話を聞いてくれる人、紹介してくれない?」と聞いてもらった方がよっぽどスムーズです。

普段から仕事で良い関係にある人同士であれば、頼まれてもまったくイヤな感じはしませんよ。

もっとも、親御さんからお願いしてもらうと、取引先の方も同世代であることが多いので、親→同世代の取引先→その会社の若手を紹介してもらう、というステップになるので、年が近めの先輩の方が良いかもしれませんね。

会社が用意してくれるOBからはキモの話を聞けない

「選考に関係ない」=「OBは選考しないけど、OBの報告に基づき人事が選考する」

よくご存知の通り、会社側から紹介してくれるOBやリクルーターとの面談は選考だと思ってもらって間違いありません。

「選考には関係ない」と書いてあっても、「そのOBが選考する権限はない」というだけで、OBからの報告はしっかり人事に届き、それは人事の判断材料になります。

ですから、額面通りに受け止めて、開口一番に「残業は多いですか?休み取れてますか?」とか聞こうものなら、「残業と休日をかなり気にしている」という報告内容になります。

で、OBによる評価が悪かったら、エントリーシートや筆記試験の結果通知のタイミングにうまく絡めてお祈りメールが届きます(笑)

これは会社の立場になれば当たり前ですよね。

若手~中堅クラスで、学生ウケしそうな爽やかさや体験談を持っているような社員は、間違いなく忙しい主力キャラです。そんな貴重な人材を1日差し出しておいて、その人の意見が完全に無視されるなんてあり得ません。

なので、会社が用意してくれるOBには面接官に聞くような内容しか聞けません。つまり、あなたが本当に欲しいと思っている「聞くに聞けない情報」を聞き出すことはできません。

親や先輩に紹介してもらう人は、それなりに安全だが知識は無いかも

その点、冒頭に書いた親や先輩に紹介してもらう人は、人事と直接の連携は取っていないので、それなりに安全です。

ただし、全社通達で「学生と接触した場合は人事に報告するように」といったお達しが出ている可能性はあるので、油断してはいけません(僕自身は見たことありませんが)。

しかし、親や先輩経由で紹介してもらった人にも不安材料はあって、彼らは採用活動に慣れていません(たまたま紹介された人がリクルーターだったり人事だったりすれば別です)。

会社側が用意するOBやリクルーターは事前に研修を受けていることがほとんどで、よく聞かれる質問への答え方などをレクチャーされています。

なので、会話もスムーズに進みますし、「学生はきっとこんなことを聞きたいんだろう」と気を遣ってくれますから、あなたの聞き方が不明確でもなんとかなります。

その点、慣れていない人が相手だと「御社に就職したいのですが、どんな準備をすればいいですか?」なんて聞いても、「えっ…??」と固まってしまいます。

なので、このような人の話を聞く時は、その人は1人の従業員に過ぎず、自分の日々の仕事のことしか答えられないと思って質問して下さい。

つまり、どんな仕事をしているのか1日の流れはどんな感じか部署のミッションは何なのか仕事を上手く進めるために心がけていることは何か今後はどんなキャリアパスを想定しているのか…といった、「その人自身の実体験が答えになる質問」です。

このような質問をしても、「その人の答えは自分には当てはまらない」と思われるかもしれません。それは、根本的にOB訪問の使い方を間違えています。

OBから聞き出した答えをそのまま面接で利用するのではなく、「その仕事なら、自分ならこんな方法で進めるな…」という考えをまとめるために使いましょう。

そこから、「御社の◯◯業務において、◯◯を担当したいです。なぜなら、私の◯◯能力を活かして貢献することができるからです」といったように、志望動機に落とし込んでいきます。

残業や休日の話は聞かないのか

親や先輩から紹介してもらった人であれば、残業や休日の話を聞いても大丈夫だとは思いますが、あまり意味はありません。

なぜなら、その人と同じ部署に配属されるとは限りませんし、担当業務や仕事の進め方もまったく違うからです。その人が毎晩7時に帰宅していたとしても、あなたもそうなるとは限りませんよね。

結局のところ、配属されるまで残業や休日の実態は分かりません。

もし情報を得るチャンスがあるとすれば、やっぱり親や先輩の取引先の情報で、「A社の営業からは、しょっちゅう朝2時ぐらいにメールが来るんだよな~」というレベルの話なら分かるかもしれません。

まとめ:どうせそんなに深い話は聞けないので、やらなくていいんじゃない?

結論として、OB訪問はやっぱり不要だと思います。

会社が用意するOBには迂闊なことは聞けず、親や先輩にお願いして紹介してもらった人に残業や休日の話を聞いても、あまり参考になりません。

となると、結局はマジメな質問をすることになるので、それであれば説明会や面接で聞いても大丈夫で、答えてもらうこともできるでしょう。

「わざわざOBを探し出して訪問した」という積極性は多少評価されるかもしれませんが、選考結果を左右するほどのものにはならないと思いますよ。

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