29歳で年収1200万でも「この転職は失敗だった」と感じた理由

29歳で年収1200万でも「この転職は失敗だった」と感じた理由

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社会人6年目で外資系企業からヘッドハンティングされて転職。

基本給+上限無しの成果給という給与体系のおかげで、仕事も順調に進んで転職1年目に年収1200万円を達成。実にそれまでの年収の2.5倍でした。

しかし、その直後には「この転職はハズレだった…」と感じるようになったんです。

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1年後には再び転職。30歳で年収450万の仕事をすることになりました。

この2回目の転職、年収は激減していますが、今思えば「大当たり」です。

一体どういうことだと思います?

就職・転職活動をしていると、「失敗したくない」とか「ハズレの会社に入社したくない」と不安に感じるものですが、そもそも当たり・ハズレって、なんなんでしょう?

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当たりハズレは、辞めて転職するまで分からない

僕が2回転職して、その後に独立した結果分かったことは、「その会社がハズレかどうかは、転職するまで分からない」ということです。

1社目:天職のはずなのにハズレ、2社目:大当たり?

1社目→2社目の転職直後は、前述の通り年収は2.5倍、裁量労働制により残業時間もグッと減って月平均10時間、休暇の自由度も上がり、趣味も引き続き活かせる仕事…と、完璧な転職に思えました。

相対的に見れば、「1社目:ハズレ」、「2社目:大当たり」ということになります。

ところが…、この1社目は僕の趣味を最大限に活用できて、自他共に「天職」と認めていた会社です。なので、「ハズレ」なんてことは本来あり得ないんですよ。

さて、そうして年収1200万を達成した翌年は、前年実績が基準になってがっつり増えたノルマを前に、プレッシャーに晒される日が始まりました。

と言っても、毎月「これ、どうやって年内に達成するの?」と詰められるだけなので、世間一般の営業マンにとってはごくありふれたことです。ノルマ未達なので1200万は無理にしても、700万ぐらいもらえる程度には売っていたので、多くの人にとっては「まだまだ当たり」と言えるのかもしれません。

しかし、そんな残業も少なく、休みも取れて1年目に1200万、2年目も700万ぐらいはもらえた会社でも僕としては耐えられず、辞めることになりました。

2社目:ハズレ、3社目:当たり?

この2社目→3社目の転職により、年収は400万+残業代、残業時間も平均30~40時間、有給も半減、さらに趣味とは関係ない仕事になりました。

しかし、ノルマはなくなり、少なくとも仕事が辛いとは感じなくなりました。

これにより、「2社目:ハズレ」、「3社目:当たり」という構図になったわけです。

ところが…ここで3社目の視点が入ってくると、今度は1社目との比較ができるようになるんです。

1社目:当たり、3社目:ハズレ=最初の転職がそもそも失敗…?

1社目と3社目を比較することになると、「もし最初の転職をしていなければ」という「if」を考えることになります。

そのまま働いていれば入社8年目の中堅社員ですから、年収も順当に上がっていて、課長補佐ぐらいの役職も見え始めてくる時期です。おそらく年収は500万ちょっと、残業時間は同等、有給も20日ぐらいでしょうか。これは、3社目より明らかに良い条件です。

そう考えると、「1社目:当たり」、「3社目:ハズレ」ということになります。

つまり、1社目にそのまま居座った方がよかったということです。

しかし、1社目にいたタイミングで「年収アップ・残業減る・休暇取りやすい・趣味は活かせる」、そんなヘッドハンティングのお誘いを受けて「これはハズレ」なんて判断できるわけがないんですよ。

3社目:ハズレ、独立:大当たり→1~3社目すべて大ハズレ?

3社目の仕事は別にキツくはなく、ちょっとした不満は色々とありましたが、別に辞めるほどの理由はなかったので続けていました。

ただ、そのままだと仕事で評価されることは難しそう=給料が増えない、という危惧があったので、副業でネットビジネスを始めました。

これが想像以上にうまく行き、会社に行くぐらいならネットビジネスを育てた方が楽しい上に稼げる、という状態になったので退職したんです。

その結果、仕事の中身や量は自分次第・嫌なことはしないでいい・文句を言う上司もいない・休日は自由に取れる・通勤もしないでいい…などなど、サラリーマンからは想像すらできないような天国にたどり着くことができました。

言うまでもなく、1~3社目のどれよりも幸せな状態ですから、相対的に見れば「独立:大当たり」、「1~3社目:大ハズレ」ということになりますが…。

最終的に当たりを引けば、過去の選択は全て当たりになる

最初のヘッドハンティングをもし断っていたら、おそらくネットビジネスを始めて独立するなんてことは無かったでしょう。今ごろは10年目の社員として年収600万ぐらいはもらっていたんでしょうか。

とはいえ、やりたい仕事を自由に楽しめる環境を手に入れた今と比べたら、1社目で年収600万もらっていたとしても、断然今の方が幸せです。そう考えると、「1社目:ハズレ」、「独立:大当たり」ということになります。

しかし、独立のきっかけを作ってくれたのは3社目です。そして、3社目に転職したのは2社目が耐えられなくなったからであり、そんな2社目で働いたのは1社目にいたときにヘッドハンティングを受けたからです。

そう考えると、今思えば1~3社目で取ってきた選択は全て大当たりだった、ということになるんですよ。

まとめ

ここまでの話を表にすると、こんな感じになります。

(例:「2→3社目の転職時は、2社目はハズレだと思っていた」と読んでください)

就職時 1→2社目 2→3社目 3社目→独立 今思えば…
1社目 当たり ハズレ 当たり ハズレ? 実は大当たり!
2社目 大当たり ハズレ ハズレ? 実は大当たり!
3社目 当たり ハズレ? 実は大当たり!
独立 大当たり 大当たり

もう、何が当たりで何がハズレか、考えるのがバカらしくなってきませんか?(笑)

「ハズレを引きたくない」と思っていても、そこを辞めて転職するまでは、それがハズレかどうかなんて分からないんですよ。

入社直後「これは失敗した」と思ったとしても、実はどの会社に行っても同じような環境かもしれません。

最終的にあなたが居心地のいい仕事を見つけた瞬間に、それまでの全ての選択は「大当たり」になります。

毎度の結論ですけど、年収や会社規模などよりも「自分にとって居心地のいい仕事は何か」、つまり「自分は何をやりたいか?」を最優先した仕事選びをしてください。

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